バーンスタインのマーラー

マーラーの音楽を初めて知ったのは、高校一年のときでした。
CBSソニーの「音のカタログ」というのがあって、同社が発売しているクラシック・レコードの曲がほんの少しずつ100曲、1枚のレコードに収められていました。
その中に、レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団が演奏した マーラーの交響曲第4番 第4楽章の冒頭約1分ほどが入っていました。
美しいソプラノ独唱が入る楽章です。それまで交響曲と言えば モーツァルト、ベートーベン、ブラームス、チャイコフスキーなどの作品しか知らなかった僕にはとても驚きでした。
こんな交響曲もあるのか。それにしても、とても自然で伸びやかな歌声は、僕を幸せな気持ちにさせてくれました。
それまで僕は、声楽にはあまり興味ありませんでした。っていうか、クラシックの声楽の歌い方が何か不自然に感じて、好きになれなかったのです。
でも、この約1分間の歌声にはうっとりしました。もうどうしても曲全体が聴きたくなって、お金を貯めてレコードを買いました。
あの1分間で感じた幸福感は、曲全体にあふれていました。それにしても、僕がそれまで交響曲というものについて持っていた厳かなイメージとは全然違って、自由で開放的。
歌っていたのは レリ・グリストというソプラノ歌手でした。今から考えると、オペラの大歌手の若い頃でした。

ということで、そのマーラーの4番の第4楽章。↓
注) 音楽と映像は特に関係ありません。



レコードジャケットの片隅の写真でしか知らなかったレリ・グリストですが、Youtube で、歌う姿をいくらでも見ることができるようになりました。
しかも、このマーラーのレコードが録音されたのと同じ時期、同じメンバーとの同じ曲のライブもありました。
バーンスタイン/ニューヨーク・フィルの「Young People's Concert」の、「Who Is Gustav Mahler」という回です。それがこれ。↓
(番組全体の動画はこれ → http://youtu.be/CJeRlfibzcs




先日、ふと このレコードの復刻盤CDが欲しいと思い、amazonn を見ていて、僕は発見してしまったのです!
バーンスタイン/ニューヨーク・フィルのマーラー交響曲全集(12枚組・輸入盤)が 2529円で買えるということを! 45年ほど前、このLP 1枚で2000円したのに!
ニューヨーク・フィルの盤はバーンスタインにとっては旧盤になり、1960年代の録音です。バーンスタインは円熟期にもマーラーの交響曲全曲を録音しています。
でも、僕としては旧盤が良いのです。若いハツラツとしたバーンスタイン。 4番は特に。バーンスタインは、新録音では第4楽章にボーイソプラノを起用しました。
当時、NHK-FM で、月曜日の夜に 「海外の演奏会」という番組があって、海外の音楽祭などの演奏会のライブ録音を 各国放送局提供のテープで放送していました。
その中で、ウィーン芸術週間だったか、バーンスタインがマーラーの4番をやり、第4楽章にはボーイソプラノを使うと聞き、それは面白そう、ピッタリかもしれない
と思って聴いたのですが、な~んかちがうと思った。やっぱりこの曲は女性ソプラノだなと思いました。
というわけで、希望通りのバーンスタイン/ニューヨーク・フィルのマーラー交響曲全集、これは買わなくちゃ。
しかも、いつ買う?今でしょ!
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ボックスの中の1枚1枚は紙ジャケットで、レコードのジャケットと同じものが縮小して印刷されています。
グレン・グールドのBoxセット や、去年の ヒラリー・ハーンのBoxセット もそうでした。
2枚組の曲はレコードと同じく見開きジャケットになっていますが、CDの取り出しが内側になっているので、出し入れがちょっと面倒です。
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4番のLP とCD
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CDも、小さなレコードのような仕上げ。目にも楽しいです。
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音はとても良いです。古さを感じさせません。音の厚みや迫力はこの頃の録音の方が引き付けられます。
いつもステレオで大音量で聴くわけにもいかないので、全曲MP3に変換したファイルをPCにも入れました。PCで使っているスピーカー とも愛称が良いようで、
小音量でも音のバランス、分離も良く、隅々の音まで良く聞こえます。
値段の10倍くらい得した感じです。(^^


最後に、円熟期のバーンスタインの顔指揮。(^m^)


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by muuta2005 | 2014-05-19 16:58 | 音楽 | Comments(2)
Commented by ミニライト at 2014-05-24 14:28 x
マーラーのCDはチェコフィルハーモニーのヴァツラフ・ノイマン指揮の第6番がありました。 7年前弟がくれたものです
クラシック好きな友人に本体は譲り、手元にはダビングしたCD-Rです(-_-;)  
子猫ちゃんたちホンマに可愛くて何度も見させていただいてます
マーラーの曲をバックにハイレベルな手さばきですね(。◠‿◠。✿)
45年前LP2000円で、今CDが2529円 
確かに昔は一大決心で買いましたねー
最近CDを聴かずに、テレビ人間になっとります(-_-;)
Commented by muuta2005 at 2014-05-25 11:59
<ミニライトさん>
ノイマンもマーラーが得意で、交響曲全曲の録音を残していますね。
ノイマン/チェコ・フィルは、昔一度だけナマで聴いたことがあります。ほのかに温かい響きを覚えています。
子猫の映像は、前半がココ・アビ・チャタロー、3分すぎから 5ヵ月後のキト・モモ・レンに替っています。
初めてキトたちがデッキにいるのを見たとき、一瞬本気で、ココたちが縮んだと思いました。
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